『ラクに稼げる』？ そのお手軽な輸入ビジネスにちょっと待った！

知識や経験のないド素人でも、ラクに稼げるビジネスがどこかに転がっていないかな～なんて情報探していませんか？ 実は、今から始めたいと思ったら、誰でも今すぐに始められるのが輸入ビジネスです。意外に思うかも知れませんが、海外から商品やサービスを輸入するのに、資格や免許なんてものは大抵必要ありません。 ※但し、化粧品や医療機器など、一部の輸入には許認可が必要です。

それ故、輸入ビジネスは誰でも簡単に稼げる（？）といった都合の良い解釈から、お手軽な輸入ビジネスに安易に手を出すのは「ちょっと待った！」と、専門家として警鐘を鳴らしたくなります。

 

お手軽な輸入ビジネスとは？

そもそも本当に『ラクに稼げる』お手軽な輸入ビジネスなんて存在するのでしょうか？　この辺りについては、実は昨今、小資金で始められる新たな起業や副業の選択肢として、

✔　個人輸入

✔　海外せどり・転売

✔　越境EC

といった輸入ビジネスが注目されています。 しかも『ラクに稼げる』を謳い文句に、輸入転売系のビジネスセミナーは連日大盛況なんだとか… そこでは、『今これが売れている！』と講師が商品やトレンドを紹介すると、生徒が我先にと一斉に商品調達に疾走するそうです。

誰かが『今売れている商品』を教えてくれるのは、正直ラクです。 自分の頭脳を大して使うことなく、誰かがリサーチした有益な情報を手に入れて稼げるワケですから、こんなラクなことはありません。しかも、セミナー仲間も同じ方向に向かって走っているので何となく安心です。

また、お手軽な輸入ビジネスの特徴は、『今売れている商品』に特化しているということ。これからじっくり販売戦略を練って、営業をかけて…といった販売にまつわる一番大変な部分をほぼ全カットして、放っておいても『売れる』旬な、需要の高い、もしくはプレミアムが付くような商品を取扱っているのが特徴です。

 

輸入ビジネスの2種類のビジネスモデル

輸入ビジネスは、基本的には海外から商品を仕入れて国内で販売することで利益を得る、モノありきの物販ビジネスです。そして物販（＝モノを販売する）という視点から、輸入ビジネスの２種類のビジネスモデルについて詳しくお伝えしたいと思います。

 

ウサギ型のビジネスモデル 

まず１つ目は、流行やトレンド、ブームに上手く乗って短期間で高収益を狙って行く『ウサギ型』のビジネスモデルです。 今売れていて高値がついている、一時的に需要が伸びている、こういった類のトレンド商品に的を絞って、短期間で売上を上げていきます。 例えば、今だとハンディ扇風機などがこれに該当します。季節性の商品ということもあり、暑い夏場は大人気で大きな売上が期待できますが、夏が過ぎると殆ど見向きもされなくなります。基本的には商品寿命は短いですが、「今」必要とされているので、高い利益が期待できる上、販売が簡単なのが特徴です。先にお伝えした、個人輸入、海外せどり・転売、越境ＥＣ等、『ラクに稼げる』であろう輸入ビジネスは、このウサギ型に当てはまります。

 

カメ型のビジネスモデル

２つ目は、流行やトレンドを追わず時間を掛けて、ゆっくりと商品やサービスを育てていく『カメ型』のビジネスモデルです。 流行やトレンドを追うのではなく、リピート性が高いまたはオリジナル性の高い商品に絞って長期に渡り安定的に利益を上げて行きます。 例えば、健康食品や化粧品などリピート性が高い商品や一度購入したら同じブランドのシリーズで揃えたくなるようなデザイン性が高い生活雑貨などがカメ型に該当します。 基本的に、爆発的なヒットは期待できませんが、ゆっくりと時間を掛けながらコアな顧客ファンを育て、販売を積上げて行くのが特徴です。

 

ウサギ型 vs. カメ型のメリット＆デメリットについて

『ウサギ型』と『カメ型』 、どちらのビジネスモデルがより自分が求めるものに近いでしょうか？ 実は、『ウサギ型』と『カメ型』どちらのビジネスモデルにも一長一短ありますので、詳しく説明して行きますね。

 

ウサギ型ビジネスモデルのメリット

『ウサギ型』ビジネスモデルのメリットは、

✔　上手くブームに乗れば短期間で稼ぐことができる

✔　高利益が期待できる

✔　比較的簡単に始められる

ことが考えられます。ちなみに、トレンドを追い求めるスピード重視の『ウサギ型』ビジネスモデルは、海外eBayや海外Amazon、Alibaba等、オンラインショップでスピーディーに商品調達できる個人輸入、海外せどり・転売、越境ＥＣ等、『ラクに稼げる』であろう輸入ビジネスに向いています。

しかも、「今」必要とされているモノ、流行っているモノにターゲットを絞ってビジネスを展開するので、上手くトレンドの波やブームに乗ることができれば、短期間で大きな売上を上げることが可能です。また、いち早く海外から商品を仕入れることができれば、高値での転売もしやすくなるため、高利益が期待できます。商品や業界に関する知識や経験がなくても、「今」売れている商品は販売しやすいので、比較的誰でも簡単に始めることができます。

 

ウサギ型ビジネスモデルのデメリット

ウサギ型ビジネスモデルのデメリットとしては、

✔　波に乗り続けなければいけない

✔　ブームが去ると売れない

✔　短期間で売り切らないと在庫の山となる

ことが考えられます。残念ですが「今」はずっとは続きません。当然ながらトレンドやブームには、山があれば谷もあり、そしてその切り替わるスパンが短いのです。また、山が高ければ高い程、その谷も深くなりますので、ブームが去る前に短期間で売り切らなければなりません。深追いしてしまうと在庫の山を抱えることになりかねません。一時は手軽に始めて、ラクに稼げるかもしれませんが、基本的にはスピード重視であるため、一番動向が予測がしずらく、長期的に継続することが難しいビジネスモデルとなります。まさに、ハイリスク・ハイリターンなビジネスですね。

 

カメ型ビジネスモデルのメリット

ウサギとは真逆の、のろまなカメ（!?）『カメ型』ビジネスモデルのメリットは、

✔　自分の興味関心がある分野の商品に集中できる

✔　長期間、安定して利益を上げ続ける

✔　外的な要因にあまり影響されない

ことが挙げられます。

カメ型ビジネスモデルでは、長期的な視点でビジネスを構築していくため、じっくりと時間を掛けて自分の興味関心がある分野で商品力の高い商品を厳選することができます。また、リピート性やオリジナル性が高い、魅力のある商品であれば、顧客をファン化することで長期間安定して利益を上げ続けることができます。例えば化粧品のように、自分の肌に合う気に入ったものであれば、頻繁に化粧品を変える方はかなり少数派ですし、多くの方はずっと同じ商品やブランドを使い続けます。しかも一度顧客をファン化することができれば、外的な要因にあまり影響を受けることもありません。まさに、時間は掛かるものの、地に足の着いたビジネスと言えます。

 

カメ型ビジネスモデルのデメリット

完璧に見えるカメ型ビジネスモデルでも、やはりデメリットは存在します。カメ型ビジネスモデルのデメリットとしては、

✔　短期間では大きく稼げない

✔　商品を見極めるのが難しい

ことが考えられます。

ウサギ型とは違い、トレンドやブームに乗っていくビジネスモデルではないため、短期間で大きく稼ぐことが極めて難しくなります。また、時間の経過と共にゆっくりと売上を積み重ねて行くことは頭で分かっていても、どうしても隣の芝生は青く見えてしまいます。ウサギ型で、短期間で大きな利益を上げているビジネスを横目に、かなりの忍耐力と覚悟が求められます。さらに長きに渡り、お客様から愛され、安定的に売れ続けるポテンシャルの高い、魅力ある商品を見極める目利き力が必要となります。実は、これがかなり難しく、商品や業界に関するある程度の知識や経験が必要となるため、ビジネスのハードルは高くなります。すぐに結果を求める、長期的な視点を持てない方には不向きと言えます。

 

『ラクに稼げる』輸入ビジネスで本当にいいの？

ここまで輸入のビジネスモデルについて、大きく「ウサギ型」と「カメ型」に分けて説明してきました。このまま『ラクに稼げる』お手軽な輸入ビジネスで突き進んでしまって本当にいいのか？と不安を感じた方もいらっしゃるかも知れません。

実は、輸入ビジネス初心者は、『ウサギ型』のビジネスモデルから始める方が多いです。なぜなら、ウサギ型のビジネスでは『今売れている』商品に特化しているため、物販という点においては、商品に関する知識や営業・販売の経験がなくても、比較的売りやすいからです。 ただ、残念ながらブームやトレンドに乗っかった商品に未来はありません。基本的に商品寿命が短い上、参入障壁の低さから多くのライバルが参入してきて、市場はすぐに飽和状態。早々に価格競争に巻き込まれ、市場から退散…となるケースが大半です。

 

輸入ビジネスを長く安定的に続けるために

わざわざ海外から商品を取り寄せ、輸入するのであれば、手軽さ、簡単さ、始めやすさなど短期的な視点で判断するのは勿体ないと思いませんか？可能な限り競合他社を排除して参入障壁を高くすることが、輸入ビジネスを長く安定的に続けるために必要だからこそ、長期的な視点と覚悟をもって、あえて難しい『カメ型』ビジネスに挑むことが結果的には有利になります。

自分が目利きした、こだわりの輸入商品にしっかりと愛情を注ぎ、時間をかけてビジネスを育てる。これが輸入ビジネスの醍醐味だと思います。 あなたの大切な時間や労力、資金を投資するのに値する『あなただけが扱える』商品を見極めて、しっかりと安定的に利益を上げ続ける輸入ビジネスを構築していくことが大切ですね。

 

そこで、ちょっと今の自分の輸入ビジネスのやり方を見直したい、今のままのやり方で大丈夫なのかな？もっと利益率を上げる方法が知りたい、もっと安定した輸入ビジネスの仕組みを構築したいという方に嬉しいお知らせです。

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